整形外科– orthopedic –
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腰椎分離症とは?
腰椎分離症は、特に成長期のスポーツ選手に多く発症する脊椎疾患の一つで、腰部の慢性疼痛の原因として重要です。この病態は、腰椎の椎弓部に発生する疲労骨折を基盤とし、運動時の腰痛や将来的な分離すべり症への進行リスクも含め、予後や競技生活に影響... -
大後頭三叉神経症候群とは?
慢性頭痛の中には、MRIやCTで構造的異常が見られず、既存の分類では説明が難しいケースが存在します。その中で注目されているのが「大後頭三叉神経症候群(Occipital-Trigeminal Neuralgia)」です。これは後頭部を支配する大後頭神経と顔面部を支配する三... -
有痛性外脛骨とは?
成長期の子どもから若年成人にかけて、運動時に足の内側が痛むという訴えを聞いたことはありませんか?その原因のひとつとして「有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)」という疾患が挙げられます。これは足部に存在する副骨が疼痛の発生源となるもの... -
いわゆる肩こりとは何が原因?
肩こりは、日本人にとって非常に身近な身体の不調の一つです。しかし、その原因やメカニズムについては十分に理解されていないことが多く、根本的な対処ができていないケースも少なくありません。単なる「筋肉の疲れ」では片付けられない複雑な背景には、... -
膝を曲げる時のポキポキ音の正体とは?
膝を曲げたときに「ポキッ」「パキッ」と音が鳴る経験をしたことのある人は少なくありません。このような音は必ずしも異常を示すものではない一方で、膝関節に何らかの機能的・構造的問題が隠れているサインである可能性もあります。特にスポーツや日常生... -
肩鎖関節障害とは?
肩鎖関節障害とは、肩峰(acromion)と鎖骨(clavicle)をつなぐ「肩鎖関節(acromioclavicular joint)」に発生する機能障害や疼痛の総称です。スポーツ活動中の打撲や転倒、加齢に伴う関節変性、あるいは反復的な肩の使用などによって発症します。本障害... -
鎖骨骨折とは?
鎖骨骨折は、整形外科領域で頻繁に遭遇する外傷の一つであり、特に若年層のスポーツ外傷や高齢者の転倒に伴って発生しやすい骨折です。単なる骨の損傷として軽視されがちですが、鎖骨は肩甲帯の運動連鎖の中核を担っており、その破綻は上肢の機能的損失に... -
骨肉腫とは?
骨肉腫(osteosarcoma)は、骨原発の悪性腫瘍の中でも最も頻度が高く、特に10代の若年者に好発することが知られています。進行が速く肺転移をきたしやすい性質を持ち、治療を行わなければ急速に生命を脅かす疾患です。一方で、化学療法と外科的切除を組み... -
骨端軟骨障害とは?
骨端軟骨障害は、成長期にある児童・青少年に特有の骨疾患群を指します。特にスポーツ活動の活発化に伴い、発症頻度は増加傾向にあります。骨端軟骨は骨の縦方向の成長に不可欠な部位であり、成長終了後に骨化して消失する運命を持つ一過性組織です。しか... -
骨軟骨病とは?
成長期の子どもたちに多く見られる「骨軟骨病(osteochondrosis)」は、骨端軟骨や骨端核の発達段階で発生する血行障害や機械的負荷に起因する疾患群です。スポーツ活動が盛んな年代に発症が集中し、適切な診断と対応を怠れば将来的な関節障害へと進展する...