ストレートネック、または「スマホ首」とも呼ばれるこの症状は、現代社会におけるデジタルデバイスの多用によって増加しています。首の自然な湾曲が失われ、まっすぐになってしまうことで、さまざまな身体的不調を引き起こします。今回はその予防法と治療法について述べていきます。
ストレートネックの予防方法
日常生活での工夫
正しい姿勢の維持
正しい姿勢を維持することは、ストレートネックの予防において最も基本的かつ重要な要素です。頭の位置を正しく保つことで、首や肩にかかる負担を軽減できます。意識的に頭を後方に引き、耳の位置が肩の真上にくるように心がけましょう。特に長時間デスクワークやスマートフォンの使用を行う場合は、適宜姿勢を確認し、修正することが重要です。
定期的なストレッチとエクササイズ
定期的なストレッチとエクササイズが効果的です。首や肩周りの筋肉を柔軟に保ち、血行を促進することで、長時間の同じ姿勢による筋肉の硬直を防ぎます。例えば、首を前後左右にゆっくりと動かすストレッチや、肩甲骨を寄せる運動が効果的です。これらのエクササイズを日常のルーティンに組み込むことで、ストレートネックの予防につながります。
職場環境の改善
エルゴノミクスに基づくデスクや椅子の選び方
職場環境の改善もストレートネックの予防に重要です。エルゴノミクスに基づいたデスクや椅子の選び方は、正しい姿勢を保つための第一歩です。モニターの高さは目線の高さに合わせ、椅子は腰を支える形状のものを選びましょう。また、長時間座り続けることを避け、定期的に立ち上がって体を動かすことも大切です。
ストレートネック(スマホ首)の改善に!簡単にできるストレッチと予防法をご紹介
ストレートネックの予防には、職場で簡単にできるストレッチが有効です。以下の方法を実践してみてください。
方法①
首の前後運動:椅子に座り、背筋を伸ばして頭をゆっくりと前後に動かします。前方に倒すときは顎を胸に近づけ、後方に倒すときは天井を見るようにします。この動作を5回繰り返します。
方法②
首の側面ストレッチ:椅子に座り、右手を頭の左側に置き、ゆっくりと右側に倒します。左側も同様に行い、それぞれ5秒間保持します。この動作を3回繰り返します。
ストレートネックの治療方法
保存療法
フィジカルセラピー、マッサージ、鍼灸
保存療法の一つとして、フィジカルセラピーやマッサージ、鍼灸が挙げられます。これらの治療法は、首周りの筋肉をほぐし、血流を改善することで痛みやコリを軽減します。特に、理学療法士による指導のもとで行うエクササイズは、効果的な姿勢の矯正や筋力の強化に寄与します。
投薬治療
場合によっては、痛みや炎症を抑えるための投薬治療が必要になることもあります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬などが処方されることがありますが、医師の指導のもとで適切に使用することが重要です。
手術療法
具体的な手術方法とそのリスク・メリット
手術療法は、保存療法が効果を示さない場合に考慮されます。例えば、椎間板ヘルニアによる神経圧迫が原因の場合、椎間板の一部を切除する椎間板摘出術が行われることがあります。しかし、手術にはリスクが伴うため、患者と医師が十分に話し合い、メリットとデメリットを理解した上で決定することが求められます。
リハビリテーション
回復期の運動療法と生活指導
手術後や保存療法後のリハビリテーションは、回復を促進するために不可欠です。理学療法士による運動療法は、筋力の回復と柔軟性の向上を目指します。また、生活指導を通じて、再発を防ぐための日常生活の改善策を学びます。
まとめ
ストレートネックの予防と治療には、日常生活の工夫や職場環境の改善が重要です。正しい姿勢の維持や定期的なストレッチ、適切なデスクや椅子の選び方が予防に効果的です。保存療法や手術療法、リハビリテーションを通じて、症状の改善を図ることができます。
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